moonyan’s blog

カードゲーマーだった人間らしきものの雑記。最近は麻雀・Football Manager・パワプロ・プロスピなど。

仁義なきおさかなすとーん

 

 

最近、このカードを見る機会が増えていませんか?

f:id:mooonyan:20170306025622p:plainMrglglrglglglglglglgl!

 

飛刀手流忍者・六丸。

海賊ストーンの次はおさかなストーンなのでしょうか。

今回は、そんな六丸くんについていろいろと書いていこうと思います。

 

 

 

 

六丸の効果について

<飛刀手流忍者・六丸>

・隠れ身

・このミニオンの攻撃でミニオンが死亡した時自分のデッキからマーロックを2体召喚する。

 

このカードは2つの効果がかなりシナジーしています。

まず1つ目の効果で返しのターンに破壊されにくく、2つ目の効果につながりやすくなり、そして2つ目の効果で相手のミニオンを倒しつつ、盤面に0マナで新たに2体のミニオンデッキから召喚できます。

これで圧倒的テンポアドバンテージを稼ぐことができ、さらにまだマナを使っていないため追加で動くことができます。

 

 

六丸の使われ方について

鯛罪パラディン

まず1番初めに目を付けられたのは「鯛罪パラディン」。

このデッキについて簡単に説明すると、「このゲーム中に破壊されたマーロックをすべて自分の盤面に復活させる」10コスのスペル、<七つの鯛罪>を使って<マーロックの戦隊長>×2、<ブルーギル・ウォリアー>×2を復活させ、バーストを出すコントロール/コンボ型のデッキです。

基本的にはこのコンボ以外での勝ち筋がほぼなく、都合6枚のカード(マーロック2種×2+鯛罪×2)を引かないと勝てないということが一つのネックとなっていました。

そんな中、六丸は効果でマーロック4枚をデッキからサーチして墓地に送ることができるため、コンボの安定性が増すというところに目を付けられたわけです。

一応欠点としては鯛罪から六丸自身も復活してしまうため、2枚目を打つことで32点or30点のバーストが確実に出るわけではなくなったという点があるのですが、それでも安定性と十分な火力が保証されるので、十分と言えるでしょう。

 

そう、この時点ではあくまでもコンボパーツだったのです・・・が・・・?

 

ビーストドルイド(ミナジェリドルイド

tempostormでも掲載されているので見たことのある人も多いはず。

初出はおそらくこれ(https://tempostorm.com/hearthstone/decks/murloc-beast-dragon-druid-standard-meta-snapshot-dec-18-2016

ガジェッツァン実装後かなりの早さで生まれているので、ほぼ鯛罪パラディンと同時期に成立したと思われます。

このデッキの特徴はドルイドの瞬間的なマナ加速<練気>により六丸を早い段階で出すことではまれば圧倒的なテンポ獲得力を持ったデッキに仕上がっていることでしょうか。さらにその動きをビーストドルイドに内包し、獣・ドラゴン・マーロックにシナジーがある「ワンナイト・イン・カラザン」のカード<動物園ロボ>や<キュレーター>を用いることでシナジーの塊と化したデッキとなっています。

こちらでは上の鯛罪パラディンとは違い、六丸のテンポ獲得能力に目を付けた形と言えるでしょう。ただ、マーロックという種族特性、またそれとシナジーのあるほかの種族のカードを採用しているというところも特徴になります。

実際tier3程度までにいるデッキなので、ものすごく強いデッキとまでは言われていないのでしょうが、回ったときはとてつもない破壊力を発揮するデッキです。

 

この六丸のテンポ獲得力に目を付け、実装から2か月たった最近、新しく六丸を採用したデッキが生まれます。

 

 

海賊マーロックウォリアー(ウォーターウォリアー)

海外の有名プレイヤー、Fr0zenが先日のアメリカ大会で使用したデッキです。

 

海賊ストーンの中心だったデッキの一つ、海賊ウォリアーに六丸+戦隊長×2+ブルーギル×2の5枚をセットで入れた形なのですが、もともとの海賊ウォリアーの強さに加えて中盤の展開力が増し、強固な盤面を作ることができるので、もともとの海賊の速さに加えてアグロミラーなどで盤面に有利に立ちやすいという何ともいいとこどりのようなリストになっています。

 

このデッキは初めて六丸+戦隊長×2+ブルーギル×2の5枚のみを既存のデッキに加えるという革命をもたらしたデッキということができるでしょう。

 

 

そして最終的に現在ではこういったデッキが使用され始めています。

 

マーロックアグロローグ

デッキ名からして違和感しかない、そんなデッキがこちら。

そもそもは海賊の隆盛により生まれた「海賊アグロローグ」に上述の海賊マーロックウォリアーと同じ発想で六丸+戦隊長×2+ブルーギル×2の5枚セットを入れた形です。

 

ただ、その後のデッキの研究で違ったシナジーが発見されます。実はヒーローをローグにする強みは1つ目の効果、「隠れ身」のほうにあったのです。*1

ローグは<隠蔽>など、隠れ身関連のカードがいくつかあったのですが、六丸と同じく仁義なきガジェッツァンで追加されたカード<影の師匠>がまさかの大抜擢。このカードは他にも<ジャングル・パンサー>(Classic)や<静寂の騎士>(TGT)、<蒐集家シャク>、<シャドー・レイジャー>(MSoG)といった3コス帯の隠れ身持ちのミニオンシナジーを形成し、4ターン目にして強力な盤面を作る別の展開が生まれました。

 

3月ラダーでも最速レジェンドを達成しています*2し、今後もこのデッキに関しては研究が進むと思われます。

 

 

その他

上記2つの海賊アグロデッキでの実績に感化され、様々なデッキでマーロック出張セット(六丸+戦隊長×2+ブルーギル×2の5枚セット)を入れたデッキが生まれています。

海外プロプレイヤーのzalaeがハンターに入れてみたり、windelloがテンポメイジに入れてみたりと割とやりたい放題です。

 

大海賊時代で始まったガジェッツァン環境は、今となってはまさに、大おさかな時代・・・!!!!!

 

 

採用されるマーロックについて

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主に一緒に採用されるのは戦隊長×2+ブルーギル×2の4枚です。

これだけを入れるメリットとしては、

・サーチ先を絞れる=動きが安定する、ある程度計算できる

・六丸以外のマーロックは盤面強化(戦隊長)、突撃による除去、あるいはバースト(ブルーギル)という即座に盤面に影響を及ぼすカードのため、即効性が高い

ということがあげられます。

(ちなみに、六丸が攻撃で体力が0になったとしても、戦隊長が出ると体力が回復して盤面に残ります)

ビーストドルイドや海賊ウォリアーでは<サーフィンレー・マルグルトン>も入っているため、稀にはずれを引くこともありますがまあご愛嬌ということで。

他のマーロックは雄たけび効果(発動しない)や単体ではあまり強くないカードが多いため、テンポゲインだけに的を絞るなら入れないほうが良いと思います。

 

ただ、パラディンの<マーロック騎士>に関しては、激励でさらにボードを広げるという動きがあるため、鯛罪型でない場合は採用も検討できるかもしれません。

 

 

まとめ

・<飛刀手流忍者・六丸>と<マーロックの戦隊長><ブルーギル・ウォリアー>の5点セットを入れることで圧倒的にテンポを稼げるぞ!

・主に採用するデッキはテンポ系、またはアグロ系のデッキがいいぞ!

・1回回すとその強さに病みつきになること間違いなしだぞ!*3

 

ガジェッツァン環境末期、最後に覇権を握るのはこのお魚たちなのでしょうか。残り1か月の動向が楽しみです。

 

*1:クラスとしてはもう一つ、<ちんけなバッカーニア>のnerf後でも<怪盗紳士>という固有の優秀な1コス海賊を持っていることも追い風かもしれない

*2:詳しくは調べてみてください。国内選手だったのでリンクを張るのは少しはばかられました

*3:現に僕がそうです。ぅゎぁぉさかなっょぃ